ここで紹介するのはスポーツ360のファーストバージョン、「TAS-260」です。
残念なことに『技研に於ける4輪開発の経過』(芸文社
Nostalgic Hero Vol,88に掲載)には、TAS-260に関する記述はあまりないため、このページは他の資料も参考にして作成しています。
〔開発目標〕
・第11回全国ホンダ会(1962年6月5日に鈴鹿サーキットで開催)への出展(含試走会)
(ホンダ会に軽スポーツ車を出展することを指示・企画されて、急遽作られたのがTAS-260である)
〔車輛の種別〕
・軽自動車(軽規格のスポーツカー)
〔設計員〕
・プロジェクトリーダー/レイアウト …中村 良夫
・エンジン …久米 是志 /森幸照/新村公男
・トランスミッション
…栗原清または久米 是志 もしくは 中村 良夫
・シャシー、ボディの責任者 …森 潔
・サブフレームまわり …永友 真
・ボディ全体 …中島 源雄
・前輪まわり …岡田 元浩
・後輪まわり …森 潔 / 佐野彰一
(※ 他に神山幹弘も足回りの担当だった。)
・エクステリアデザイン …河村 雅夫
・インテリアデザイン …森 泰助 /
河村雅夫
・艤装
…萩原秀邦
●参考資料「ノスタルジックヒーロー Vol,48 」(芸文社)
●参考資料 「HONDA SPORTS S360〜S800M」 (三樹書房)
●参考サイト http://www.honda.co.jp/50years-history/pdf/p076-082.pdf
〔車体の概要〕
・エンジン …水冷直列4気筒DOHC、独立ポート、4連キャブレター、軸受けは全てニードルローラーベアリング
(基本設計をXAK-250と共有していた)
・ボディ …繊維強化プラスチック(FRP)製
・シャシー …スペースフレーム
・足まわり …全輪独立懸架 (リアがリジットアクスルだったXA-190には、低μ路で尻振りを起こす悪癖があったため、
Sports360には独立懸架が採用されることになり、「独立懸架にするならジュノオのチェーンドライブを使え」との本田宗一郎
の指示によって、独特のチェーン駆動式リアサスペンションが使われることになった。)
〔車体の外観〕
Honda S360 Honda
Sports360 ホンダS360 ホンダスポーツ360
(TAS-260の前面と側面/カーマガジン1962年8月号
P42・43より引用/クリックで拡大表示)
(後姿/月刊自家用車
1962年9月号 P103より引用/クリックで拡大表示)
※ この画像は、著作権法第32条の規定に基づき「批評・研究のための引用」を行ったものです。
著作権者の許諾を得たものではありませんので、著作権法の例外を除き、複製、アップロード、頒布などは厳禁とします。
●車体の特徴について、Honda
Sports360(スポーツ360/S360)に関する研究・考察にページをもうけて解説していますので、参考にして下さい。
〔製作台数〕
・完成車 2台 (車体色が赤と、白またはシルバー)
※カーマガジン誌から引用した写真に写っているのが白またはシルバーの個体。
月刊自家用車誌から引用した写真に写っているのが赤の個体。
〔開発の経緯〕
・軽トラックの試作車「3X-120」以降の開発スケジュールは以下の通り。
T360の最初のプロトタイプ「XAK-250」とTAS-260は、同時進行で開発されていたことに注意して頂きたい。
・TAS-260は、当初の予定通り第11回全国ホンダ会(1962年6月5日に鈴鹿サーキットで開催)に出展されその役目を終えたが、赤の個体は第9回全日本自動車ショーのオープニングパレードでも使用された。
(右がTAS-260/ホンダの社内報 FLYING 32 より引用/クリックで拡大表示)
※ この画像は、著作権法第32条の規定に基づき「批評・研究のための引用」を行ったものです。
著作権者の許諾を得たものではありませんので、著作権法の例外を除き、複製、アップロード、頒布などは厳禁とします。
○次回はSports360のセカンドバージョン「AS-250」を紹介します。 |