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’62年11月 荒川テストコースで行われたプレス向け試乗会(Sports360編)

 

 
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ホンダ スポーツの試乗会というと、’63年8月14日に少数のプレス(二輪専門誌が主体だったらしい)を集めて荒川テストコースで行われたものが一般的によく知られていると思います。
この試乗会では、主に’63年型スポーツ500の試乗が行われ、また参考車として用意されたスポーツ360にも試乗することができたそうです。
試乗会の内容はどんなものだったかというと、全長2kmほどの直線コース(半ばに軽い屈曲部あり)を2往復するだけのきわめて限定的なもので、コーナーリング性能を確かめるチャンスは殆どなかったとのことです。
蛇足ですが、この荒川試乗会の試乗記は、カーグラフィック ’63年10月号で読むことができます。
記事の執筆者は、小林彰太郎氏。 興味のある向きは、探して読んでみて下さい。
古いカーグラフィック誌は入手困難なので、私はこちらでPDF版を購入して読みました。
  
さて、その試乗会を遡ること9ヶ月。
まだ第9回全日本自動車ショーの興奮冷めやらぬ’62年11月にも、実は同じ荒川テストコースでプレスを集めて試乗会が行われていました。
この試乗会で試乗に供されたのは、第9回全日本自動車ショーに出展された初期のスポーツ500 2台と、ショーには出展されなかった車体色がのスポーツ360(AS250の合計3台。(この3台は写真が残っているので確実ですが、もしかしたらショーに出展されたシルバーのスポーツ360もあったかもしれません…理由は後述します)
本稿では、その試乗会で撮影された写真の中からスポーツ360の写真を選りすぐって紹介します。
 
それでは早速、1枚目の写真から。

       (三樹書房 ホンダスポーツ S360〜S800Mより引用/クリックで拡大表示
大型のヘッドライト及びヘッドライトカバーと、左リアフェンダーにある蓋付きの給油口から、鋼板ボディ/ラダーフレームのAS250であることが分かります。
ボンネットフード先端のエンブレムが白地であること覚えておいて下さい。
 
2枚目。

         (ノスタルジックヒーローVol.75 P79より引用/クリックで拡大表示
こちらは幌をかけた状態で撮影された写真です。写っているのは、もちろん上の写真と同じ車輌。
よく見比べると、タイヤの汚れ具合が酷似しているので、両車は同一車であることが判ります。
そばに立っている人間やクルマの陰が長いので、この写真が撮影されたのは早朝か夕方だと推測できますが、光の加減からすると早朝でしょうか?
幌を掛けてもスタイリングが破綻していないのが立派ですね!ボンネットのエンブレムはもちろん白地です。
 
3枚目。

         (ノスタルジックヒーローVol.75 P80より引用/クリックで拡大表示
この写真は、ちょっと分かりづらいですが幌が掛けてあり、また人物やクルマの影が長いので、上の写真が撮られた前後に撮影されたものと思われます。
よく見ると、左の奥に2台のスポーツ500も写っています。左側のスポーツ500は、ご覧のようにハードトップ付き。 
モノクロの写真だとあまりよく分からないボディの光沢が、ボンネットの写り込みを見るとよく分かります。
ホンダの社員と思われる皆さんの顔が、皆誇らしそうに見えるのは私だけでしょうかね?
 
4枚目。
白地のエンブレムのドアップカラー写真です。
ご覧のように、白地のエンブレムが付いたスポーツ360の車体色は“”でした。
第9回全日本自動車ショーに出展されたスポーツ360の車体色は“シルバー”でした。)

(モーターファン63年3月臨時増刊号より引用/クリックで拡大表示
エンブレムに記された文字は「SPORTS 360」です。
スポーツ360のエンブレムに「SPORTS 360」と書かれていたのならば、スポーツ500のエンブレムには「SPORTS 500」と書かれていたと考えるのが妥当でしょうね。
 
5枚目は、REDスポーツ360のカラー全体写真です!

           (モーターファン63年3月臨時増刊号より引用/クリックで拡大表示
幌をかけた状態のスポーツ360のカラー写真は、かなりレアだと思います。(手持ちの写真の中ではこれが唯一)
ホイールがボディと同色に塗られていたことが判るのは、カラー写真ならではですね。
幌を掛けると、前後のオーバーハングーの短さがより強調されるように感じます。
お時間のある方は、こちらTAS260(ホンダ会出展車/FRPボディ・スペースフレーム)のSideViewと比較してみて下さい。 
 
6枚目はコクピットの写真です。

           (モーターファン63年3月臨時増刊号より引用/クリックで拡大表示
コクピットの詳細は、別途ページを設けて詳しく解説する予定なので、ここでの説明は割愛します。
取り敢えず、写真だけご覧下さい。この写真1枚に、たくさんの情報が詰まっています。
因みに、第9回全日本自動車ショーに出展されたシルバーのAS250のコクピットはこのようになっていました。
 
7枚目はエンジンルームの写真です。

           (モーターファン63年3月臨時増刊号より引用/クリックで拡大表示
この写真は360のものなのか、はたまた500のものなのか、今のところ分かっていないのですが、取り敢えずここで紹介しておきます。
このCV型とは外観の違うキャブレターは、ショーで配布された最初期のカタログに「世界に類のない独立ポート-コンパウンド負圧サーボ型式」と記述されているものです。
このキャブレターについて詳しくご存知の方がいらっしゃいましたら、是非ご教示ください…。
  
このエンジンで注目すべき点は、ブリーザーホースの取り回し方です。
このようにシリンダーヘッドの後ろ側にブリーザーホースを通しているエンジンは、これまで私が確認した中では第9回全日本自動車ショーに展示されたカットエンジンしかありませんでした。
このブリーザーホースの取り回し方を手掛かりに検証を進めれば、もしかしたら排気量を特定できるかもしれません。
それと、もうひとつ見て頂きたいのはボンネットの裏骨。(矢印の部分
OT誌90号で紹介されたS500試作車のトランクも裏骨は孔だらけでしたが、このボンネットの裏骨はそれよりももっと狭いピッチで孔が開けられています。 
WWU時代の日本軍機も斯くやのこの孔だらけ具合は、軽量化に腐心した結果なのでしょうかね?
  
とここまでは、試乗会で初めて公開されたと思われるAS250を紹介しましたが、冒頭に書いたように、この試乗会にはシルバーのAS250(第9回全日本自動車ショー出展車)も持ち込まれていた可能性があります。
何を根拠にシルバーのAS250が持ち込まれた可能性があると言うのかというと、それは以下の画像です。 
(この画像は、YouTubeで公開されている動画  『Evolution of Honda Sports』から採取しました)       
                                           (クリックで拡大表示
まず左の画像をご覧下さい。手前に写っているのは、リアオーバーハングの短いスポーツ360です。
トランクフードの横に給油口がないので、この車輌はAS250と断定できます。
AS250の向こうに写っているのは、ハードトップを装着したスポーツ500(第9回全日本自動車ショー出展車)です。
ハードトップを装着したスポーツ500は、上の3枚目の写真にも写っています。
  
次は、中央の画像をご覧下さい。
これも、手前に写っているのはAS250です。AS250であることは、短いリアオーバーハングとヘッドライト及びライトカバーの大きさから判ります。
AS250の右奥に写っているのは、左の画像と同じくハードトップを装着したスポーツ500です。
ハードトップ装着車の後ろにはドアが開いたホンダスポーツが写っていますが、これもリアタイヤとリアバンパーの位置関係から、リアオーバーハングの長いスポーツ500と推測できます。
スポーツ500が2台揃い踏みで、一方がハードトップを装着している点は、試乗会と一致しますね。
ただ、左と中央の画像だけでは、写っているAS250の車体色は判りません。
    
そこで、右の画像をご覧下さい。
画像の色合いから、左や中央の画像と同じ場所で撮影されたものと思われます。
注目して頂きたいのは、スピードメーターとタコメーターの間にある2つのパイロットランプの位置(上の矢印)です。
ご覧のように、2つのパイロットランプがスピード/タコ両メーターの頂点を結んだラインよりも下についているので、この車輌はAS250と断定できます。(500はライン上にパイロットランプが付いています)
そしてもうひとつ、メーターパネルの左下に付いているブラケット(下の矢印)をご覧下さい。
この車輌はブラケットがメーターパネルの左端に付いていますね。
この特徴は、自動車ショーに出展されたシルバーのAS250と一致します。→シルバーAS250のコクピット画像
赤のAS250はどうなっていたかというと、上の6枚目の画像を見て頂けば分かるように、ブラケットは若干中央寄りに付いていました。
ということで、このコクピット画像の車輌はシルバーAS250と断定できます。
また、左と右の画像の車輌は、ステアリングが同じくらい切れているので、同一車である可能性が高そうです。

どうでしょう? 上の試乗会の写真とこの3枚の画像、シチュエーションがよく似ていないでしょうか?
残念ながら決定的な証拠がないので、この3枚の画像を試乗会のものと断定するわけにはいきませんが、今のところ否定する決定的な証拠もありません。
ですから、現時点では試乗会にシルバーのAS250もあったかもしれない、とは言えそうです。
  
’62年11月に行われた試乗会については、まだ不明な部分が多いので、今後も調査を続ける所存です。
もし、この試乗会の模様をレポートした雑誌記事をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて頂けると助かります。
「***誌の**年**月号に載っている」という程度の情報で結構ですので、是非よろしくお願いします。
また、YouTubeから採取した3枚の画像の出典が分かる方がもしいらっしゃいましたら、教えて頂けると大変有り難いです。
何卒、よろしくお願いします。
 
この稿、『 ’62年11月荒川テストコースで行われたプレス向け試乗会(Sports500編)』に続きます。
 



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