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Honda Sports360(ホンダ S360)の生産台数について

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(2013/11/28追記)


これまでホンダ スポーツ360の生産台数は、2台説から30数台説まで諸説あって正確な数字は分からなかった。

最近まで有力とされていたのは、当時の関係者の証言と物証があった2台説だが、これは残された資料を精査すると2台以上のスポーツ360が確認できてしまい、残念ながら信憑性は低いと言わざるを得ない。
 
個人的に一番信憑性が高いと思っていたのは10数台説。
これは、当時の関係者(元ホンダアクセス社長 萩原秀邦氏:前出の人物とは別人)の証言があり、また証言に合致する生産記録も残されている。
しかし、証言も生産記録も残っている10数台説だが、これまで帳簿の数字裏付ける物証が確認できなかった為、この説も残念ながら決定打を欠いていると言わざるを得なかった。 
30数台説は、どこかで読んだ覚えがある程度でソースは分からない。
おそらく、風説の類ではないかと思う。
 
と、まあ、これまで謎のベールに包まれていたスポーツ360の生産台数だが、この度、三妻自工Blog現在アクセス制限中)の読者様からご提供頂いた写真により’63年製スポーツ360の存在が確認できたため、ようやく正確な数字を把握できるようになった。
以下、そのスポーツ360の生産台数をカウントしてみようと思う。



■それではまず、製作時期の古い物から。
最初に製作されたスポーツ360は、言わずと知れた’62年の第11回全国ホンダ会に出展されたTAS-260である。
スペースフレームにポリエステルボディを架装した最初期のスポーツ360は、赤(上の画像)と白またはシルバー(下の画像)の2台が作られた。

               (二玄社 別冊CG ホンダ・スポーツ P7より引用/クリックで拡大表示)
 

               (二玄社 別冊CG ホンダ・スポーツ P69より引用/クリックで拡大表示)
 
  
■次に製作されたのは、’62年に開催された第9回全日本自動車ショーに出展されたSports360(AS-250)。
ラダーフレームに鋼板ボディが架装された二世代目のスポーツ360は、フロント周りの造形が最初期型スポーツ360とは違っていた。ショー出展車の車体色はシルバーだった。

             (モーターマガジン1962年12月号 P44より引用/ クリックで拡大表示)
 
  
■自動車ショーには車体色がシルバーのSports360のみが出展されたが、ショー出展車とほぼ同仕様で車体色が赤のスポーツ360も同時期に製作されており、ショー終了直後の'62年11月に荒川のテストコースで行われたプレス向け試乗会で試乗に供された。

               (モーターファン63年3月臨時増刊号より引用/クリックで拡大表示)
 
以上が’62年に製作されたスポーツ360で合計4台。
 
■’63年に製作されたスポーツ360に関しては、「機種別生産実績」(浜松製作所で’63年3月1日〜’64年2月29日までの間に生産された車を記録した台帳)にその数が記されている。
「機種別生産実績」によると’63年に生産されたスポーツ360の台数は…
 
4月=2台(完成)+5台(半完成)+5台(W.Assy)
5月=2台(完成)
6月=4台(完成)
 
…となっている。
 
完成したのは8台。 
未完成のものは10台と読めるが、5月と6月に完成したのは4月に未完成だった個体と考えるのが自然だろう。
ということで、完成車は8台、未完成車は10-2-4=4台 と推測できる。
07/04/15 訂正:5月と6月の完成車は、4月の未完成車とは別のものだと教えて頂きました。
             ということは、’63年製スポーツ360の生産台数は完成車8台半完成5台W.Assy5台となる。)
 
ところで、私には(W.Assy)の「W」が何を意味しているのか分かりません。
もしご存知の方がいらっしゃいましたら、是非ご教示下さい…。
07/04/15 追記:「W.Assy」とは「WhiteBody.Assembly(塗装前の溶接工程まで済/完成車にはなっていない)」のことだと教えて頂きました。)
 
スポーツ360の量産化がいつ断念されたのか、正確な時期は分からないが、’63年8月に行われたS500量産試作車のプレス向け試乗会で、ホンダはスポーツ360の量産化を断念した事を公表しているので、上記の数字以上のスポーツ360が生産されたとは考えにくい。
未完成車が7月以降どう扱われたのかは残念ながら不明だが、台帳に記載がないということは、完成させられた可能性は低いと思う。
 
07/06/13 追記※このページ初見の方は、ページの最上部よりご覧下さい。
生産記録だけでは説得力がないかもしれないので、’63年製スポーツ360が実在した証拠も提示しておきます。
まずは、以下の2つのメーターパネルをご覧下さい。
左はTAS-260のもので、木目のパネルであることが特徴です。
右は’62年製AS-250のメーターパネルで、素材はおそらくアルミ、パネルの下辺に段差があるのが特徴です。

(月刊自家用車 1962年9月号 P103より引用/クリックで拡大表示)

     (モーターファン63年3月臨時増刊号より引用/クリックで拡大表示)
  
そしてこれが’63年製AS-250のメーターパネルです。

               (二玄社 別冊CG P68より引用/クリックで拡大表示
何故このメーターパネルがスポーツ360の物だと判るのか?
それは、このメーターパネルを実際にスポーツ360から外した方が実在し、スポーツ360の物だと証言されているからです。
ご覧のように、このメーターパネルはTAS260のものとも’62年製AS-250のものとも特徴が一致しません。
ということは、消去法で’63年製AS-250のメーターパネルだと推測できる訳です。
また、ワイヤーハーネスのラベルに「1963」と記されていることも、’63年製と推測する根拠です。
そしてこの推測は、ホンダに現存している生産記録「機種別生産実績」と一致します。
つまり、’63年製AS-250は間違いなく実在した、と言えるのです。
言い換えれば、「機種別生産実績」にはその記載内容を裏付ける物的証拠があり、その物的証拠によって信憑性が担保されているのです。
  
■以上のことから、スポーツ360の生産台数を計算すると… 
 
’62年製スポーツ360=完成車 4台
  
’63年製スポーツ360=完成車 8台( +半完成車5台 +W.Assy5台)

合計 完成車 12台( +半完成車5台 +W.Assy5台)
 
…となります。
 
これがホンダ スポーツ360の全生産台数です。

 

この「完成車12台説」は、冒頭に記した萩原秀邦氏(スポーツ360の艤装を担当)の証言↓とも、研究所(白子/和光)以外で作られたスポーツ360が存在したことを示唆している点で完全に一致します。

             (ノスタルジックヒーローVol.42 P72〜73より引用/クリックで拡大表示
つまり「完成車12台説」には、当時の関係者による証言と、その証言を裏付けるほぼ完璧な物的証拠(写真や生産記録、部品など)が揃っているのです。
ですから、手前味噌になりますが、この「完成車12台説」の信憑性は相当高いと言えると思います。

以上、現時点で公開できる情報のみで、ホンダスポーツ360の生産台数を実証してみました。


(2013/11/28追記)
HONDA SPORTS360 復刻プロジェクト "技術の伝承 "(2013年11月8日発行)』 に、これまで明らかになっていなかった新事実が多数記述されており、同書によればスポーツ360には5種類あったそうです。
その5種類と、上記の各モデルの生産台数を組み合わせると以下のようになります。

・TAS260 (第11回全国ホンダ会出展車)    ・・・2台
・XAS260 (委細不明、構想或いは提案のみのモデルと思われる) ・・・0台
・2XAS250 (第9回全日本自動車ショー出展車&プレス発表会展示車)  ・・・2台
・2X改AS250 (委細不明)・・・現時点で2台確認
・3XAS250 (浜松製作所で生産された量産試作車と思われる)  ・・・完成車8台、半完成車5台、ホワイトボディ5台


2X改AS250というモデルが、2XAS250の車体を流用して製作された車輌であれば、スポーツ360の総生産台数は変わらないが、2XAS250とは別に新規に製作されたものであった場合には、2X改AS250の製造数分だけスポーツ360の総生産台数は増えることになります。
ただ、残念ながら現時点では2X改AS250の詳細については不明で、その素性は解明できていません。
したがって、上記のスポーツ360の総生産台数は暫定的な数字ということになります。
スポーツ360の総生産台数を確定するには、新たな資料の発掘が必須です。



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