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第9回全日本自動車ショーに出展されたホンダ スポーツ500

 

 
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二輪メーカーのホンダが初めて自社製の四輪車を一般に公開したのは、1962年秋に東京晴海で開催された第9回全日本自動車ショーに於いてでした。
この第9回全日本自動車ショーでホンダが公開したのは、2種類のオープンスポーツ(「スポーツ500(AS280)」と「スポーツ360(AS250)」)と軽トラック「T360(2XAK250)」です。
第9回全日本自動車ショーが開催される前の1962年6月に、ホンダは完成前の鈴鹿サーキットに於いて販売店主などの所謂“身内”に四輪プロトの公開を済ませていましたが(こちらにその時の動画をアップしています)、一般向けに公開したのはこの第9回全日本自動車ショーが最初でした。
 
1962年といえば、私はこの世に細胞の一欠片も存在していなかった時代なので、当然第9回全日本自動車ショーをこの目では見ていません。
しかし文明の利器とは大したもので、リアルタイムで見ることが出来なかった私でも、写真や映像によって当時の様子を伺い知ることが出来ます。
有り難いことです。
だがしかし!
そうは言っても、第9回全日本自動車ショーが開催されたのは今を去ること約45年前の大昔ですから、当時の写真や映像を探し出すのはとても大変なことです。
しかしながら大変有り難いことに、三妻自工自工Blog(現在アクセス制限中)の読者様から第9回全日本自動車ショーの記事が掲載された当時のホンダの社内報、「FLYING 32」のコピーを送って頂き、三十路若輩者の私もホンダの出展ブースをつぶさに拝見することができました。
また社内報のコピーを公開する許可も頂けたので(※注ホンダから許可を頂いた訳ではありません…)、ここで「FLYING 32」に掲載されている貴重な写真の数々を披露しようと思います。
 
小さな写真を無理矢理大きく引き伸ばしているものもあるので、一部に見づらい写真もありますが、45年前の熱気溢れるホンダブースの様子をご堪能頂ければ幸いです。
(この稿ではスポーツ500の写真のみアップします。スポーツ360T360の写真は、後日「Honda Sports360(スポーツ360/S360)に関する研究・考察」と「Honda T360(XAK-250・2XAK-250)に関する研究・考察」の方にアップする予定ですので、どうぞお楽しみに。)

それでは1枚目の写真から。(クリックで拡大表示)

これは、ホンダのブースの全体を捉えた写真です。
商用車は別の会場に展示されたので、T360はここには写っていません。
左端にスポーツ360が写っていますが、手前のパネルが邪魔で全体が見えないのが残念なところです。
スポーツ360のカラー写真は大変貴重です。
エンジンのカットモデルはこの写真ではちょっと分かりにくいですが、↓下の方でドアップの写真を公開しますのでここでは我慢して下さい。
ご覧のように、出展されたスポーツ500は2台で、車体色は何れも赤だったことが分かります。(スポーツ360はシルバー)
展示されたベアシャシーは、背後のパネルの内容からスポーツ500のものと思われます。
 
続いて2枚目。(クリックで拡大表示)

この写真は、上の写真の右端の位置から左の方向を撮影したもの。
手前に写っているのは、上の写真の右のスポーツ500です。
この写真の左端には、ハードトップが写っています。
このただ置いてあるだけのハードトップの展示方法について、ショーで説明員をされたある方は「ハードトップのみ単体展示等は意味ないと思ったね」と述べています。
確かに、この展示方法はちょっと工夫がなさすぎるなぁと思いますが、ホンダにとって初めての四輪車出展だったことを考えると、致し方ないかなとも思います。
 
「開場前はごらんの様に静かだが……」
 
開場後は……。(クリックで拡大表示)

黒山の人だかり!
衆人環視の中で仕事をこなすコンパニオンさんは、何を思っているのでしょうか…。
キャプションは…
価格は?発売時期は?質問する層も百人百様、それでも真紅のボディをなでまわしながら皆すげえすげえを連発していた。
…と書いてあります。

この写真は「FLYING 32」に掲載されたものではないのですが、ハードトップを装着した姿は珍しいのでアップしておきます。
(出典は不明 撮影場所は第9回全日本自動車ショーの会場です)

 
 
FLYING 32」以外からもう1枚。
 
1枚目の写真の右端に写っているパネルにあるトランクが開いた写真と同じものと思われる写真です。
(出典はノスタルジックヒーローVol,75 )
全幅が1.3mのクルマでこれだけの収容能力があるのは、かなり立派と言えるんじゃないでしょうか。
 
次は「FLYING 32」からスポーツ500のカラー写真です。

これは2枚目の写真のカラー版とも言えるもの。ただし、アングルは似ていますが同じ写真ではありません。
よく見ると左端にハードトップとベアシャシーのタイヤが写っています。
初期のスポーツ500は、ご覧のようにスポーツ360と同じ2分割のバンパーでした。(写真では分かりませんがリアバンパーも2分割です)

次は、別な意味で珍しい写真。(クリックで拡大表示)

スポーツ500に乗って手を振っている女性は、女優の十朱幸代さんです! 
こんなに粗い画像でも美人さんだと分かるのだから、女優さんというのはやはり凄いですねぇ。
形(なり)の小さいホンダ スポーツは、女性にもよく似合います。 
キャプションは、「S500に乗って愛きょうを振りまく東宝スターの十朱幸代さん」と書いてあります。

次も有名人がスポーツ500に乗っている写真。(クリックで拡大表示)

キャプションは「S500に腰掛けて手を振っている人はどこかで見た顔。 そうです巨人軍の王選手です。」と書いてあります。
最近のモーターショーでは、このように有名人がショーモデルに乗っている光景はあまり見かけないような気がします。
 
今度は素人さんとスポーツ500です。左端にハードトップも写っています。

キャプションは「紳士はレディファーストの見本を示さなくては……可愛いいカップルは周囲の微笑を買っていた。(原文ママ)」と書いてあります。
ここに写っているチビッコ達も、現在は40代後半から50代前半の本当の紳士淑女になっているはず。
私にとっては人生の先輩になります。 
第9回全日本自動車ショーに行くことができなかった身には、このようにスポーツ500に直に触れることができたこのお二方が非常に羨ましいです。

次はスポーツ500のベアシャシーを写した写真。 

残念ながら不鮮明なため、細部までは分かりません。
ラジエターとバッテリーの配置は、エスとは逆でした。
スポーツ500のエンジンも、スポーツ360のエンジンと同じようにシリンダーヘッド上に冷却水の配管が通っているのですが、写真でお分かり頂けますかね。
 
上の写真ではディテールが分からないので、参考までに、ほぼ同じ形態だったと思われるスポーツ360のベアシャシーの画像をアップしておきます。
(ネコパブリッシング HONDA SPORTS P83より引用)

 
 
これがショーに出展された、エンジンのカットモデルです。

ショーに出展されたスポーツ360/500のエアクリーナーケースは全て長方形なのに、このカットエンジンのエアクリーナーケースは両端が半円形になっています。
また、キャブレターもショー出展車とは違うものが装着されており、よく見ると円柱が4つ並んでいます。
このキャブレター、一見すると市販モデルに装着された:京浜のCVB型のように見えますが、実際は違ったようです。
 
この写真を見て下さい。(出展:モーターファン63年3月臨時増刊)

このカットエンジンに装着されているキャブレター、所謂 SUキャブと呼ばれるものに見えないでしょうか?
バキュームシリンダー(この場合サクションチャンバーと呼ぶべきか?)の天辺がにょきっと上に伸びているあたり。
それと、にょきの上にオイルキャップのようなものも付いていますし、スロットルボディがCVのように独立してないですし…。
このカットエンジンのエアクリーナーケースの形状がショー出展車に装着されているものと違うのは、おそらくキャブレターの形式が違うためだと思います。
 
CVもSUも同じ負圧式の可変ベンチュリーキャブではありますが、でも機構的差異があるので全く同一のキャブレターではありません。
もし写真のキャブがSUで間違いなければ、この写真はホンダスポーツのエンジンにSUキャブを組み合わせた事例があったことを示す貴重な物証になります。
果たして写真のキャブレターはSUで間違いないのか(個人的には間違いないと思っています)、もし間違いなければ実走可能な試作車にもSUキャブが装着された例があったのか、大いに気になるところです。
写真のキャブレターの詳細が分かる方がもしいらっしゃいましたら、ご教示頂けると有り難いです。

よく見るとインレットマニホールドも、ショー出展車に装着されていたものとは違うようです。(詳しくは別の機会に解説します)
クーリングファンが市販のエスとは違って向かって右側(助手席側)に設置されているのは、スポーツ360/500のラジエターが助手席側に配置されていたためです。

クランクプーリーにクランク棒を差し込めるようになっていることに気が付かれた方、いらっしゃるでしょうか?
このクランク棒の差仕込み、私はカットエンジンならではの仕様(エンジン内部の動作を見るための装備)だと思っていたのですが、どうやら違うようです。
カットエンジンではない他のエンジンにも、クランク棒の差仕込みが装備されていたことを他の資料で確認しました。
でも、車載状態だとクランクプーリーの前部はラジエターに覆われてしまうので、グリルの隙間からクランク棒の差仕込みにアクセスすることはできません。
果たしてこのクランク棒の差仕込みは何のために付いてるのでしょうか?
謎です…。
このカットエンジンの排気量は残念ながら不明です。
 
スポーツ500に関する出展物は以上です。
纏めると、車体色が赤の完成車が2台ベアシャシーが1台エンジンのカットモデルが1基(排気量不明)ハードトップ1つ、となります。
スポーツ360の“完成車1台のみの出展”に比べると充実している印象ですが、ホンダが出展した乗用車はスポーツ360スポーツ500の2車種だけだったことを考えると、もう少し台数があってもよかったように思います。
ただこれは私の推測ですが、スポーツ500はホンダ会終了後、急遽作られることになったクルマで、ショーまでには僅かな期間(約4ヶ月)しかなかったので、これだけ作るのが精一杯だったのかもしれません。
 
 
これも第9回全日本自動車ショーの写真です。左奥に車体右側をリフトアップされたスポーツ360が写っています。
(クリックで拡大表示)

 
この稿は「 第9回全日本自動車ショーに出展されたホンダスポーツ360」に続きます。
 
 



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